小学生向け国語辞典の選び方は?低学年と高学年で買い替えも

小学生向け国語辞典の選び方は?低学年と高学年で買い替えも

言葉の意味や漢字の書き順などを学べる国語辞典。学習を始めたばかりの子供にとって、国語辞典は大切なパートナーとなることでしょう。

一般的に、国語辞典が授業で必要になるのは3年生から。とはいっても、好奇心旺盛な子供がいるご家庭では、もっと早くに準備したほうがいいか、高学年になったら買い替えるべきかなど、何かと迷いますよね。そこで、国語辞典の選び方、低学年・高学年におすすめの辞典をまとめました。

国語辞典は何年生から使う?準備するタイミングは?

一般的に、国語辞典が必要になるのは3年生からと言われています。しかし、子どもの学習意欲を高めるには、もっと早くに国語辞典を用意しておいて損はありません。

教科書はもちろん、子ども新聞や児童書を読んでいくと、分からない言葉にたくさん出会います。そんなときに、国語辞典はとても役立ちます。

知っている言葉でも、あらためて意味を調べることでより理解が深まるはず。語彙力がつくだけではなく、すぐ国語辞典を手に取れる環境に身を置けば、自分で調べることが当たり前になってくるのです。

国語辞典を購入するおすすめのタイミングは、子供が小学校に入学する時期。最近では、国語辞典は入学祝いとしても大人気ですよ。

国語辞典で育む大事な「力」

国語辞典を使うことで、どのような「力」が身につくのでしょうか?国語辞典で得られる、生涯にわたって役立つ能力を紹介します。

語彙力

国語辞典で調べることで、新しい言葉がどんどん蓄積されます。自分の中で使える言葉、つまり語彙が増えるに従い、学習効率が高まるばかりか、コミュニケーション能力も鍛えられるでしょう。

語彙力があるほうが、インプット・アウトプットの精度は上がります。語彙力を高め、正確に表現するスキルを身につけましょう。

自己解決力

疑問に思ったことを自力で解決する力を「自己解決力」といいます。国語辞典があれば、わからない言葉をすぐに調べられますよね。これはどういう意味だろう、と思ったときに自分で調べて意味を知る、この繰り返しは自己解決力アップにつながります。

意味がわからなくても漠然と本や新聞は読めてしまいます。そこで通り過ぎるのではなく、疑問を感じたら立ち止まることが大事です。加えて、調べた方が楽しいし、よく分かる!と感じられればしめたもの。

自己解決力は、国語以外に算数や理科などの勉強はもちろん、社会生活においても役立ちますよ。

集中力

国語辞典は使いこなすまでが大変です。大人からすると、五十音順に見ていけばよいのに何が大変なのだろう?と思うかもしれませんね。

しかし、つい最近「あいうえお」を習得したばかりの子供にとっては、言葉の並び方を理解するのでさえ一苦労。しかも、辞典は児童書とは違い、絵も少なければ文字もぎっしり。目的の言葉を見つけ出すのは難しいでしょう。辞書を使えるようになる頃には、「集中力」が備わっていると期待できます。

読解力

辞書で目当ての言葉を見つけたとしても、瞬時に語彙力がつくわけではありません。説明を読み想像を巡らすことで、はじめて正しい意味を理解できるのです。

そのうえ、もし説明文の中に知らない言葉が出てくると、それも調べなければいけませんよね。このように自力で文章を読み解く経験を積むと、難しい文章にたじろがない「読解力」が培われるでしょう。

国語辞典の選び方

国語辞典は多数発行されています。ネットで調べたり本屋に行ったりすると、あまりのラインナップに驚くのではないでしょうか。小学生向けの国語辞典の選び方や注意点についてご紹介します。

低学年向けか、高学年向けか

小学生の国語辞典は大きく分けて2種類。1つは低学年向け(1~3年生用)で、もう1つは高学年向け(4~6年生用)です。

低学年向けの国語辞典には、学習意欲を高めるような工夫が満載です。たとえば、見やすい文字の大きさだったり、文字だけではわかりにくいところにはイラストがあったり。収録語数も必要最小限にしぼってあります。


3年生から購入するなら、高学年向けのものを選ぶとよいでしょう。一方、最初に低学年向けの辞典を購入したならば、4年生・5年生になったタイミングで買い替えるのをおすすめします。年齢に適した辞典を用意し、学習をサポートしましょう。

収録語数

同じ小学生でも、低学年と高学年では語彙力に差があります。したがって、最初のうちは辞典の収録語数も少なくて構いません。低学年向けであれば20,000語以内、高学年向けであれば30,000~50,000語以内を目安に辞典を選びましょう。

漢字にふり仮名はあるか

子供が辞典で調べることを億劫に思う理由の一つは「漢字」かもしれません。児童書には少なめですが、辞書には頻繁に漢字が登場します。当然、習っていない漢字もありますよね。もしふり仮名がなければ、その時点でやる気がなくなってしまうかも。

漢字へのハードルを下げるには「ふり仮名(ルビ)」がふってある辞典がおすすめです。すべての漢字にふり仮名があるものを「総ルビ」、難読なものに限定してふり仮名があるものを「パラルビ」といいます。子供の使いやすさを重視し、ふり仮名のタイプを選びましょう。

見出しは見やすいか

基本的に国語辞典にはあいうえお順の見出し(インデックス)がつけられていますが、辞典によって見やすさは異なります。特に低学年向けの場合は、見やすさにこだわった辞典がおすすめですよ。

たとえば、カラーインデックス。ページの端が五十音順に色分けされていて辞書を閉じた状態でもどのページを開けばよいかわかりやすいです。なかには、色分けの横にひらがなが矢印つきで書いてある場合も。

ほかにも、説明文とは別に載っている言葉をピックアップして並べた「テーブル」つきの辞典もあります。辞典に慣れるために、使いやすさも重視しましょう。

フォントは教科書体か、読みやすいサイズか

大人向けの国語辞典には、小さい文字が並んでいます。一方、小学生向けの辞典は低学年用ほど文字は大きめで、高学年用ほど文字が小さくなっていきます。文字の大きさも見やすさには重要です。

また、フォントの種類にも注目しましょう。教科書などを含め、学習用の書籍には「教科書体」というフォントが多く使われています。

教科書体とは、漢字の「とめ・はね・はらい」を見るのに適したフォントです。教科書と同じ教科書体でそろえると、辞典の言葉がスムーズに頭に入ることでしょう。

漢字の書き順、アルファベット表などその他学習に役立つ情報があるか

国語辞典をただ意味を調べるだけの学習アイテムと捉えると、もったいないかもしれませんよ。辞典のなかには、便利な特典がついたものも多いのです。

たとえば、巻末に小学生で習う漢字一覧が音読み・訓読み・書き順などを交えて紹介されている辞典や、アルファベットやローマ字の一覧表が載っている辞典など。学習に役立つ情報が多いほど、長く使える辞典といえるでしょう。

学習コラムが充実しているか

文字が多い教科書はつまらなくても、図鑑や便覧は大好きだったという人はいませんか?辞典のなかにも、学習コラムやアドバイスが充実したものがあります。

学習のヒントになるような写真やイラストを見ていると、辞典をめくるのが楽しくなりますよ。

大きさや重さはどうか

簡単に持ち運べるかどうかも、忘れずにイメージしてみましょう。学校に持っていく機会は早々ないかもしれませんが、塾などはどうでしょうか。

A5判の辞典では、手持ちのカバンに入らないかもしれません。子供が苦にならないように、大きさや重さもチェックしておくといいですね。

低学年におすすめの国語辞典3つ

低学年の子供におすすめの国語辞典をご紹介します。学のタイミングで購入・プレゼントするのにぴったりですよ。

ドラえもん はじめての国語辞典 第2版

小学館から出版されている、低学年向けの国語辞典。キャラクターを多用したイラストを見ると、分かりにくい言葉もスムーズにイメージできるでしょう。資料集のようにイラストや写真がたっぷり詰まっています。


欄外には上から読んでも下から読んでも同じ文章になる回文やなぞなぞが散りばめられており、自然とめくりたくなる楽しい工夫が満載です。収録語数は18,000語で768ページ。教科書体使用で全ての漢字にふり仮名がついています。フルカラーのA5判サイズです。

新レインボー はじめて国語辞典

学研プラスから出版されている、低学年向けの国語辞典。ページ上部には「ことばのテーブル」があり、掲載されている言葉がまとめられています。見出しには親しみやすい動物のイラストが起用されており、初めて辞典を使う子供でも楽しく手に取ることができそうです。


ページの下部には慣用句やことわざなどが載っています。シンプルながら低学年には使いやすい辞書といえます。収録語数は16,000語で744ページ。教科書体使用で全ての漢字にふり仮名がついています。フルカラーのA5判サイズです。

はじめて国語辞典 (メゾピアノ 辞典コレクション)

学研プラスから出版されている、低学年向けの国語辞典。人気子ども服ブランド「mezzo piano(メゾピアノ)」とのコラボとあって、かわいらしい仕様が人気です。

「ことばのテーブル」や巻末の漢字表など機能性も充実。調べた部分に貼れるシールなど、細やかな工夫も見逃せません。収録語数は16,000語で744ページ。教科書体使用で全ての漢字にふり仮名がついています。フルカラーのA5判サイズです。

高学年におすすめの国語辞典7つ

高学年になると、辞典は大人が使うような本格的なものにシフト。収録語数が増え、落ち着いた仕様のものが多く見られます。そのなかでも、子どもが飽きない辞典を選びたいですよね。小学生の学習意欲を高める、工夫や仕掛けに富んだ辞典を7つご紹介します。

チャレンジ小学国語辞典第2版 カラー版

ベネッセコーポレーションから出版されている、高学年向けの国語辞典。小学生が習う全ての漢字に加え、プログラミング用語のような現代用語も掲載しています。

図鑑のようなイラストや写真が多用され、カラーの漢字ポスターも付いています。収録語数は35,600語で1,472ページ。教科書体使用で全ての漢字にふり仮名がついています。フルカラーのA5判サイズです。

例解小学国語辞典 第七版

三省堂から出版されている、高学年向けの国語辞典。辞典では初めてのUDデジタル教科書体というフォントを使用しています。このフォントは読みやすさに定評があり、学習障害に対して効果があると科学的証明がなされています。

漢字は書き順つきで紹介。一画ずつ分けて書かれているので、視覚的に理解しやすいです。さらに、「百人一首」「新いろはがるた」のポスターがついています。

収録語数は他の小学生辞書と比較すると36,500語と多め。1,344ページで全ての漢字にふり仮名がついています。持ち運びに便利なフルカラーのB6判サイズです。

例解小学国語辞典 第七版 とらデザイン

三省堂から出版されている、高学年向けの国語辞典。中身は通常の第七版と同じで、ケースやカバーデザインのみ異なります。

子どもがなかなか辞典を手に取らない、辞典に苦手意識がある、という場合は、パッと見て親しみやすいこちらのデザインを選んでみてはいかがでしょうか?実際、活用シーンが増えたという保護者の方の声もありますよ。

新レインボー小学国語辞典 改訂第6版 ディズニー版(オールカラー)

学研プラスから出版されている、高学年向けの国語辞典。監修は、あの有名な金田一秀穂先生です。ディズニーキャラクターの魅力はそのままで、収録語数は43,300語の大ボリューム。使いごたえがある辞典といえるでしょう。

表現力・思考力・判断力形成に役立つ工夫がいたるところに見られます。たとえば、「ことば選びの窓」。同じ意味を持つさまざまな言葉がわかります。語彙の大切さ、いろいろな言葉を知る楽しさをしっかりと感じとれることでしょう。

ほかにも、ことわざ、慣用句、故事成語、四字熟語などが充実。総ページ数は1,543ページ。教科書体使用で全ての漢字にふり仮名がついています。フルカラーのB6判サイズです。

新レインボー小学国語辞典 改訂第6版 (オールカラー)

学研プラスから出版されている、高学年向けの国語辞典。中身はディズニー版とほぼ同じですが、ケースやカバーデザイン、説明に使われるイラストなどが異なります。ディズニーだと好みが別れるかもしれませんが、こちらの動物のイラストであればどの子どももなじみやすそうです。

サイズが2タイプあり、ワイド版(A5サイズ)はの本体は1,261g、小型版の本体は951gです。大きさや重さも購入の参考にしてください。

例解学習国語辞典 第十一版

小学館から出版されている、高学年向けの国語辞典。「人の性格に関する言葉」「百人一首に関する言葉」などさまざまなジャンル別に言葉を紹介するなどユニークな編集が大人から見ても興味深いです。

カラーのイラストや写真が1,077点も掲載されており、国語にとどまらず、理科や社会に役立つ知識の獲得にも役立ちます。

巻末には「名探偵コナンの10歳までに覚えたい難しい言葉1,000語」を小冊子形式で掲載。漫画を通じてスムーズに学習できそうです。この小冊子のみ持ち運べるところも便利です。収録語数は38,500語。1,411ページ。教科書体使用で全ての漢字にふり仮名がついています。フルカラーのA5判サイズです。

小学新国語辞典 (光村の辞典) 改訂版

光村教育図書から出版されている、高学年向けの国語辞典。2色刷りで、大人向けの辞典のようなシンプルさが特徴です。一方で、「重要語」「最重要語」には赤字を使ったり、イラストを多用したりと、子ども目線も大事にされています。

光村教育図書は、学校教科書やドリルをも出版しています。そういう意味では抜群の信頼感がありますよね。収録語数は33,300語。1,312ページ。教科書体使用で全ての漢字にふり仮名がついています。B6判サイズです。

軽くて持ち運びやすい電子辞書も小学生におすすめ

小学生高学年には電子辞書もおすすめです。電子辞書のメリットは、コンパクトで持ち運びやすいこと。手のひらサイズに漢和・英和・現代用語など膨大なデータが収録されています。

調べるのが簡単なのもポイントでしょう。ページをめくるよりも、キーワードを入力・検索する方法は時間がかかりませんし、デジタルネイティブの現代の子どもにとってはハードルが低く、学習意欲を損なわずに済むかもしれません。

もちろん、紙の辞典で調べることはまったく無意味ではなく、前述したように集中力や読解力アップにもつながります。紙の辞典、電子辞書それぞれのメリットを考慮して、子どもに合うタイプを選んでくださいね。

子供に合った国語辞典があれば、国語がどんどん得意に!

早いうちから国語辞典に慣れ親しむと、しっかりと語彙力のベースができます。また、わからないことを自分で解決することが習慣化するでしょう。

国語辞典で学んだことは、辞書など書籍を使った調査だけではなく、インターネットリサーチにも役立つことでしょう。ぜひ子供の好奇心を刺激する国語辞典を選んで、日々の学習を充実させてあげてくださいね。

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