ネントレ(ねんねトレーニング)はいつから?ママたちの体験記とやり方3つ

ネントレ(ねんねトレーニング)はいつから?ママたちの体験記とやり方3つ

最終更新日 2021-03-24 by smarby編集部

子育てをしていると「赤ちゃんがなかなか寝てくれない!」「抱っこしないと寝ない」「夜泣きする」「睡眠時間が毎日バラバラになってしまう」など、子どもの睡眠に悩みをもっている人は多いですよね。

子どもの睡眠は、パパやママにとっては大問題。「仕事や家事が終わらないから寝かしつけが遅くなってしまう」「子どもが寝ないから自分の時間が確保できない」「夜中の授乳が続いて寝られない」など、パパやママ自身の悩みにもつながってきます。

こうした問題の解決策として、子育て中の多くの家庭で実践されているのが「ネントレ」です。ただ、「子どもがどんなに泣いていてもあやしにいかない」と聞くと、「赤ちゃんの心を傷つけてしまうのでは?」と心配に思う人もいることでしょう。また、授乳とのバランスも不安に感じる人が多いようです。

そこで、「ネントレとは?」という素朴な疑問から、子育て中の多くの人に支持されている理由、昼寝や授乳はどうするのか、「生後何ヶ月からどんなやり方ですれば良いの?」といった具体的な方法まで詳しくご紹介します。

ネントレとは? 

ベッドの上で泣く男の子

ネントレとは「ねんねトレーニング」という言葉が略されたものです。ねんねトレーニングは通常、子どもに自分で寝る力を身につけさせることを目的としています。

赤ちゃんのうちは睡眠が細切れで、成長するとともに次第にまとまって眠れるようになってきます。しかし、家族構成や家庭環境、子どもの発育状況や性格などによって、眠りにもそれぞれに個性があります。

「周りの子と比べてなかなか寝てくれない」「大きくなっても睡眠が細切れで困る」「子どもの寝かしつけがストレス」など、ねんねに困っているパパやママは多いですよね。

そのため、世界では、子どもの睡眠について小児科医や研究者が中心となって研究されています。その研究をもとに確立されたのが、ねんねトレーニング(欧米ではスリープトレーニングと呼ばれています)のメソッドです。

子どもに大人の力を借りずに自分で寝る力を身につけさせることで、子どもはよりよく眠れるようになり、パパやママは労力がかからないだけでなく、子どもの睡眠について毎日心配する必要がなくなります。

ねんねトレーニングは親子にとってメリットがいっぱい。子どもの睡眠に対して悩みを持つママにこそ、おすすめしたいメソッドです。

いつから始める?

赤ちゃんは新生児から生後4ヶ月ごろまでは、数時間起きて細切れに眠るというサイクルを繰り返します。

生後5~6ヶ月ごろになると連続して6~8時間眠れるようになり、睡眠の不足分は1日に1~2回のお昼寝で補うようになります。この睡眠時間が整い始める生後5~6ヶ月ごろが、ネントレ開始のタイミングです。

もちろん睡眠には個人差があるので、生後5~6ヶ月を過ぎても連続して眠れない子どももいます。その場合、一度の睡眠時間が3~4時間という細切れの状態から、6~8時間など続けて眠るようになってから開始しましょう。

赤ちゃんの睡眠時間をメモしたり、育児日記に書いておいたりすると、いつからネントレを開始するべきかタイミングをつかみやすいですよ。

ママたちのネントレ体験記

ネントレは気になるけど、実際のところどうなんだろう?と疑問に思いますよね。そこで、実際にネントレに挑戦したママたちにインタビューしてみました!

「セルフねんねできなかったのが嘘みたい!」

Chihiro @poyo_chan_nel さん

Q.いつ、どんなきっかけで始めましたか?

「ネントレをするまで、夜間は子供に合わせて数時間おきに起きていました。寝不足が続くと頭痛を感じることも。活発になってきた子どもの日中の遊びに全力で応えてあげることができなくなったことがきっかけで、生後9ヶ月頃にネントレを始めようと思いました。」

Q.どのようにネントレをしたのか、実践方法を教えてください。

「ネントレを始めるにあたって、まずは子どもの寝室をつくり、安全かつ睡眠に適した環境を整備。ファーバー式のネントレを参考にし、定期的に部屋に入ってトントンし、最終的にはひとりで寝られるようにトレーニングしました。」

Q.大変だったことは?

「ファーバー式は『Cry it out =泣かせ尽くし』とも呼ばれる方法なので、最初は号泣する子どもを残して部屋を去ることが、気持ち的に一番大変だったと思います。『今は大変だけどお互いのためだから頑張ろう』と考えて、気持ちを切り替えました。」

Q.ネントレをして良かったことを教えてください。

「ネントレを始める前は入眠に数時間かかることもありました。今はそんなことも嘘だったかのように、ベッドに寝かせた瞬間、ひとりですぐに寝られる子に!

私の睡眠も整ったのが一番大きいですが、夜夫婦でテレビをみたり、ゆっくりお茶をする時間ができたことで気持ち的にもリフレッシュできるようになりました。」

「定着するまで大変だったけどやってよかった!」

Mai @k_bokuchangramさん

Q.いつ、どんなきっかけで始めましたか?

「妊娠前からネントレをしてみたいと思ってなんとなく調べていました。生後3ヶ月頃から抱っこじゃないと寝られない、寝たあとに布団に置いたら背中スイッチですぐ起きて泣くという状態に。このままだと私にとっても息子にとっても良くないと感じてネントレを始めました。」

Q.どのようにネントレをしたのか、実践方法を教えてください。

「『布団に置いたらひとりで寝られるようになること』を目標にしました。そこから、抱っこして寝かしつける、布団に置いて寝るまでとんとんする、寝返りしないように手を握って見守る、何もせず見守る、起きてる状態で部屋から出るというようにステップアップする方法に。

少しずつ段階を踏んだので、子どもが泣くことは比較的少なかったです。」

Q.大変だったことは?

「子どもの睡眠のリズムをつかむまでに時間がかかったことです。布団でのトントンが1時間かかる日もありました。また、子どもが寝返りをするようになってからは布団から脱出してしまい、色々と対策しましたが…結局好きにしてもらおう、と寝返りも見守っていたら、自分で寝ることができるようになりました。」

Q.ネントレをして良かったことを教えてください。

「寝かしつけのストレスがなくなったぶん、日中全力で遊んであげられるようになったことです。日中も眠そうになったら布団に連れていき、起きていても部屋から出ることができるため、モニターで見守りながら家事をしたり離乳食を作ったり、何より自分の時間が長く取れるようになりました。

夜泣きが始まったときも、広い心で夜泣きに付き合うことができました。ネントレ前は『なんで寝てくれないの』と気分が下がる日も多かったですが、今は『そんな気分なんだね、付き合うよ〜』とおおらかな気持ちでいられます。

また、子どもをよく観察するようになったので、元気なときの様子や眠たいサインがわかるようになりました。子どものことをもっと知ることができるようになったと思います。」


お2人とも、お子さんの寝かしつけに苦労して、体力的にもつらくなったことでネントレを始めたとのこと。トレーニング中は大変なこともありつつ、ネントレ終了後はお子さんにもパパママにもとても良い影響があったと話しているのが印象的でした。

これってどうなの?ネントレについてママたちが気になること

ネントレに興味はあっても踏み切れずにいるというママは多いですよね。そこで、ネントレ未経験のママたちが気になる項目についてまとめてみました。

ネントレは子どもの心を傷つけるもの?

泣きそうな女の子

子どもをあやさないなんてかわいそうと思い、ネントレを躊躇するママも多いでしょう。しかし、ネントレはさまざまな研究によって裏付けられた科学的なメソッドです。

オーストラリアではネントレをする・しないのグループに分けて効果を検証しました。その結果、ネントレをした子どもとしなかった子どもで、問題行動やストレスレベルに差はないという結果が出ています。

ネントレによって親子の信頼関係は崩れない? 

うつむく女の子の顔を向ける母親

「赤ちゃんを泣かせたままにするなんて、子どもに信用してもらえなくなるんじゃない?」と思う人もいるでしょう。

先に触れたオーストラリアの研究では、5年の歳月をかけて親子関係についてもテストしています。その結果、ネントレをしているグループと、していないグループに差は出ませんでした。つまり、ネントレが親子関係を崩すことはありません

うちの子ってネントレが必要なの?

白い服を着た赤ちゃん

「確かに寝かしつけは大変だけどこんなものなんじゃないの?」「うちの子ってネントレが必要なの?」と思うママもいるでしょう。しかし、ママが大変と思ったり、子どもの睡眠リズムが狂っていて心配というときは、ネントレを検討してみてもいいかもしれません。

以下は新生児期から3歳ごろまでの子どもの睡眠の目安です。

・新生児期の赤ちゃん
1~2時間起きて眠る。睡眠時間は16~20時間程度

・生後3ヶ月ごろ
3~4時間続けて眠る。睡眠時間は14~15時間程度

・生後6ヶ月ごろ
6~8時間続けて眠る。睡眠時間は13~14時間程度

・1歳ごろ
夜中心に眠る。睡眠時間は11~12時間程度

・3歳ごろ
睡眠周期が完成してくる。睡眠時間は10~11時間程度

子どもは深いノンレム睡眠時に成長ホルモンを分泌するので、睡眠を十分にとることは、子ども自身の心身の成長に欠かせません。小さいうちからスムーズな睡眠がとれるようにトレーニングすることで、子どもの健全な成長が促せます。

ネントレのやり方:準備編

子供に読み聞かせをする母親

ネントレを成功させるためには、始める前にいくつかの準備が必要です。ここでは、子どもが寝やすくなるための準備についてご紹介します。

入眠までの流れを決める

赤ちゃんが夜眠るまでには、食事、お風呂、歯磨き、パパやママの読み聞かせなどを行いますよね。同じ行動を毎日同じ順番のルーティンにすると、身体がリズムに慣れてきます。

ルーティンがはじまると、子ども自身も「これから寝るんだな」という眠りへの心の準備ができるようになります。部屋を暗くするタイミングや眠る場所などもルーティンに組み込んでおくと効果はアップ。いつもの場所で同じように過ごすことが睡眠へのリズムを整えることになります。

日中はなるべく体を動かしておく

大人でも朝から一日中ゴロゴロしていたら、夜になってもなかなか寝つけないことがあるでしょう。それは子どもも同様です。よく眠るためには、日中体をたくさん動かしておくことが大切です。子どもは大人もびっくりするぐらい、体力を使って遊びます。

毎日めいっぱい遊んで体を動かしていれば、いつの間にか寝落ちしてしまったということもあるほどです。よく遊んで、うまく入眠できた日の行動パターンをメモしておくのもおすすめ。良い入眠のモデルケースとして毎日のルーティーンを組み立てる参考になります。

寝る前にテレビ・スマホを見ない

テレビやスマホなどの電子機器には画面からブルーライトという光が出ます。ブルーライトは人の目がとらえる光の中で一番エネルギーが強い光。眠いときでも、ブルーライトの刺激が原因で眠れなくなってしまうことがあります。

大人でも寝る前にスマホを見ると目が冴えて眠れなくなることがありますよね。眠いのに寝られないという事態を避けるためにも、テレビやスマホは寝る1~2時間前までにするといったルールを作っておきましょう。

寝る部屋の環境を整えておく

穏やかな気分で眠りにつくには、部屋の環境も大切です。寝苦しい夏は眠りにくい、寒すぎてもなかなか寝つけないというのは大人でもあること。暑すぎず寒すぎない、快適な室温設定を心がけましょう。

また、部屋は暗いほうが眠りにつきやすくなります。間接照明や豆電球などの明かりは子どもが怖がらない限りはOFFしておいたほうが良いでしょう。時計のカチカチ音や電子機器の音なども、子どもが気にするようなら取り除いておきましょう。

寝室には何も置かないのがベストですが、部屋の構造上そういうわけにもいかないことがあります。物を置く場合は、おもちゃや子どもが好きなDVDなど、遊びたくなるものや興味をひくものは置かないようにしましょう。

心地いいパジャマや寝具を用意する

子どもには着心地の良いパジャマや寝具を用意してあげましょう。チクチクする素材など少しでも不快感があると、肌がかゆくて眠れなくなることがあります。また、裾がめくれやすくて気持ち悪くなる、ウエストのゴムがきつすぎるなど、着心地の悪いものもNG。

素材と着心地が良ければ、子どもの好きな色柄やキャラクターのパジャマを選ぶのもおすすめ。お気に入りのパジャマや寝具があると、子どもも喜んで寝る準備をしてくれるでしょう。

ネントレのやり方:実践編

ベビーベッドで眠る赤ちゃん

それではいよいよ実践編です。ネントレには大きく分けて3つの実践方法があります。子どもや家庭に合った方法を試してください。

ネントレのやり方①赤ちゃんの寝室を別室にする

最初にネントレの基本方法をご紹介します。まず、赤ちゃんが寝る部屋と大人が過ごす部屋を別にします。安全を確保した場所に赤ちゃんを寝かせたら、大人は部屋から出ます。そのとき、赤ちゃんが泣いていても、親は見に行きません。

「泣いてもママやパパは来てくれない」ということを赤ちゃんが理解すると、次第に自分で寝るようになります。

夜中に起きて泣いても、抱っこやおっぱいのために赤ちゃんの部屋に入る必要はありません。泣くたびに抱っこやおっぱいをしていると、赤ちゃんが抱っこやおっぱいに依存や執着をします。ネントレ開始時期の赤ちゃんは理論上、連続して6~8時間寝られるので授乳は必要ありません。

赤ちゃんが泣くと心苦しくなるでしょうが、先にも触れたとおり、ネントレをした子が、していない子どもと比べて将来的にも問題行動やストレスレベルに差がないということを頭に入れておきましょう。

個人差はありますが、ネントレによって多くの子どもが数日~1週間で一人で寝られるようになります。

ネントレのやり方②決めた時間に少しだけあやす

赤ちゃんが泣くことで、パパやママ自身がストレスを感じてしまうこともあります。そんなときは、ややソフトなファーバー法と呼ばれるネントレ方法がおすすめです。

まず、基本のネントレと同様に赤ちゃんを部屋に一人で寝かせます。赤ちゃんが泣いて一定時間が経過したら、赤ちゃんの部屋に入って親の存在を知らせます。抱っこやおっぱいをあげることはしませんが、軽くなでたり声をかけて落ち着かせたりするのはOKです。

1、2分だけあやしたら、また大人は別室に戻ります。ファーバー法を始めて最初の夜なら、1回目は3分間、2回目は5分間、3回目は10分間など、だんだん部屋をのぞくタイミングを伸ばしていきます。2日目の夜以降は、1回目を5分間、2回目を10分間などさらに間隔を長くしていきます。

少しずつ間隔を長くしていくことで、最終的には基本の方法と同様の効果が得られるようになります。

ネントレのやり方③距離を置いてあやす

泣き叫ぶ赤ちゃんの安全が心配という人や、家の構造上、同じ場所にいるしかない人におすすめなのがフェードアウト法です。フェードアウト法では、赤ちゃんが寝るまでパパやママが同じ部屋にいながら、赤ちゃんを距離を保って見守ります。

赤ちゃんが眠りにつくまでは、ファーバー法と同じように軽くなでたり声をかけて落ち着かせたりしてもOK。ただし、抱っこやおっぱいで寝かしつけることはしません。赤ちゃんが寝たら、そっと部屋を出ます。

できれば日を追うごとに、赤ちゃんとの距離を少しずつ広げるようにします。最終的にはドアの近くで見守ったり、赤ちゃんから見えない場所で見守ったりします。

徐々にフェードアウトしていく方法なので、赤ちゃんの様子が気になるという人におすすめの方法です。赤ちゃんは泣いていたとしても、パパやママが部屋にいることは感じられます。基本方法やファーバー法がうまくいかないときに試してみるのも良いですね。

ネントレや子どもの睡眠についてもっと知りたいときのおすすめ本

ネントレや子どもの睡眠についてもっと知りたい!という人のためにおすすめの本をご紹介します。

赤ちゃんが夜早く、長く眠る かんたん ねんねトレーニングBOOK

心理学や心理療法を取り入れた鍼灸カウンセリング治療院を開業する著者が、子どもの夜泣き経験で得た知識を紹介した本です。

子どもの寝かしつけカウンセリングやリラックス効果の高いスキンタッチ指導も行う著者ならではの、子どもの気持ちはもちろんのこと、ママの気持ちにも寄り添った内容。

「寝かしつけがうまくいった」「心にゆとりができた」「子どもの気持ちがわかった気がする」などママからの評価も高いおすすめ本です。

赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド

理学療法士をしていた著者は、自身の子どもの夜泣きを経験したことから夜泣きを勉強。同じ悩みを持つママの力になりたいと保育士資格を取得し、睡眠専門保育士になった人です。

赤ちゃんとママのための睡眠改善方法を紹介するこの本は、売上16万部を記録。NHKにも取り上げられ、小倉優子さん、モデルのSHIHOさんなど多くの芸能人ママからも厚い支持を得ています。

日本の風習に合わせた「添い寝」で赤ちゃんの睡眠を改善する方法を紹介。生活リズムの整え方や寝かしつけの手順などを細かく知りたいという人におすすめです。

医者が教える赤ちゃん快眠メソッド 

赤ちゃんの睡眠について、医学的な見方で書かれた良書。自身もママである東大医学部卒の著者が、科学的な寝かしつけ方法を紹介しています。

可能な限り医学書や医学論文に基づいた方法を紹介しているので、おすすめの方法の根拠が知りたい、経験談や精神論に頼らない方法が知りたいという人に向いています。赤ちゃんと過ごす一日の流れや、寝る部屋の環境づくりの参考にもなるでしょう。

ネントレ成功が将来の育児生活を決めるカギに

ぐっすり眠る女の子

ネントレは赤ちゃんが連続して眠るようになれば始められます。小さいうちにネントレが成功すると、子どもだけで寝る習慣が身につきます。反対に、添い寝を習慣として続けていると、子どもが6歳や7歳頃になっても子どもの睡眠について悩みを抱える可能性があります。

ネントレが成功すると、赤ちゃんがしっかり睡眠がとれるようになるだけではなく、パパやママも自分の時間が持てるようになります。子どもがなかなか寝ないことで、子どもの健康に対して不安を抱えるストレスからも解放されますよ。

まずは夫婦でネントレについて話し合い、子どもや家庭環境に合った方法で試してみてはいかがでしょうか。

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