赤ちゃん返りの原因は?2歳、5歳、それぞれの対処方法

赤ちゃん返りの原因は?2歳、5歳、それぞれの対処方法

最終更新日 2021-02-23 by smarby編集部

育児をしていると、成長してきたなと思っていた我が子が急に聞き分けが悪くなったり、わざと親を困らせたりすることがあります。ママは赤ちゃんに戻ったかのような我が子に戸惑い、イライラして、自分も泣きたくなってしまいますよね。

子どもの赤ちゃん返りには、原因があります。今回は、赤ちゃん返りが起こる原因や対処方法について紹介します。

赤ちゃん返りって何?

赤ちゃん返りとは、これまで順調に成長してきた子どもが、あるきっかけを境に、それまで普通にできていたことができなくなったり、急に甘えたり、親を困らせるような行動を取ったりすることをいいます。

こうした行動は、実際の子どもの年齢より幼く見えることから「赤ちゃん返り」と呼ばれています。

子どもが成長して、「少し育児が楽になったかな」と思ったタイミングで赤ちゃん返りが始まると、ママは子どもに手を焼いてしまうことも少なくありません。しかし、赤ちゃん返りは子どもの成長にとって大切な過程。心配しすぎず、温かく見守ってあげることが大切です。 

原因は子どもの「不安」

赤ちゃん返りは、下の子の妊娠や出産をきっかけに起こることがよくあります。これまで家の中でママやパパの目は自分だけに注がれていたのに、下の子の妊娠や出産によって弟や妹に周りの大人の目がいき、自分だけに愛情を注いでもらえなくなるからです。

成長して自我が芽生えると親の愛情を独占したい気持ちも生まれるため、下の子に嫉妬したり、寂しい気持ちになったりします。もっと自分を見てほしいかまってもらいたいという気持ちから、赤ちゃん返りが起こるのです。

赤ちゃん返りが起こるのは、きょうだいができた子どもだけではありません。引越しや保育園、幼稚園への入園など、子どもを取り巻く環境が変わったことがきっかけになる場合もあります。環境の変化が精神的なストレスや不安につながり、赤ちゃん返りが起こります。

子どものSOSに応えてあげよう

赤ちゃんの頃は何もできなくても、そこにいるだけで周りの大人がかわいがってくれます。こうした「何もできなくても自分がいるという事実が大事」という自己肯定感は、子どもが健全に成長するうえで欠かせません。

自己肯定感は、生まれたばかりの頃から3歳頃までの頃に育まれるといわれています。子どもは成長するにしたがって少しずつ自分でできることが増えてくるものの、まだ完全に一人でできるわけではなく、さまざまなことに不安を感じています。

赤ちゃん返りは、親に自分の不安を分かって欲しい、もっと甘えたいという子どもからのSOS。つまり、赤ちゃん返りは、子どもが健全に成長していることのあかしといえます。親が赤ちゃん返りの原因を知り、しっかり対処することで、子どもは自己肯定感を高められるようになります。

赤ちゃん返りはいつ起こる?

子どもが赤ちゃん返りをする年齢は、個人差はあるものの2~3歳が多いようです。この年齢の頃にママが下の子を妊娠、出産するケースが多いことも理由の一つとなっています。

また、引越しや保育園、幼稚園、小学校への入学など環境の変化によるストレスが原因の赤ちゃん返りは、5歳~小学生頃でも起こることがあります。2歳は「魔の2歳児」といわれるように何でも「イヤイヤ」というイヤイヤ期と重なり、5歳は言葉が達者になり、ストレートに自分の思いをぶつけてくる中間反抗期とも重なる時期です。

そのため、子どもの聞き分けがなくなったり反抗的な言葉を言ったりするのは、赤ちゃん返りなのかイヤイヤ期、中間反抗期が原因なのか、分かりづらい場合もあります。

赤ちゃん返りはいつまで続く?

いったい、いつ赤ちゃん返りが終わるのだろうと不安に思っているママも多いでしょう。赤ちゃん返りが続く期間は、1カ月以下で収まる場合もあれば1年以上も続くケースもあり、個人差があります。平均的には5.3カ月というデータもあり、約半年ということになるでしょう。

赤ちゃん返りの時期はママもイライラすることが増えるかもしれません。しかし、赤ちゃん返りは必ず終わるときが来るので、あまり悩みすぎず、子どもと一緒に乗り越えていきましょう。 

赤ちゃん返りによくある行動

ここからは、赤ちゃん返りによくある行動にはどのようなものがあるかを紹介します。

やたらと甘えてくる

赤ちゃん返りでは、急にママにべったりとくっついて、甘えてくることがあります。それまで普通に話をしていたのに、突然、赤ちゃん言葉で話すようになることも甘えの表れです。

抱っこをせがむ

抱っこが減ってくる年齢にも関わらず、「抱っこ抱っこ」とせがむようになるのも赤ちゃん返りに特徴的な行動の一つ。ママが赤ちゃんを抱っこすると、「自分と代わって!」と駄々をこねてママを困らせることもあります。

わがままを言う

赤ちゃん返り中は、「あれがしたい」「これが欲しい」など、自分の欲求を自己主張することが多くなってきます。また、ママが子どもに何かを提案したときも「イヤだ」と言い、自分の主張を曲げようとしません。

ああ言えばこう言う、という状態が続くので、子どもとやりとりをしているとママは疲れてしまったり、将来わがままばかり言う子になったらどうしようと心配になったりすることもあるでしょう。 

できたことを「できない」と言う

着替えや食事など、すでに一人でできるようになっていたことや、つたないながらもやろうとしていたことを、「できない」と言うようになります。「着替えさせて」「食べさせて」とママに言い、自分でやろうとしません。

ママが「一人でできるでしょ!」と言うと、癇癪を起すこともあります。

好き嫌いをする

それまで普通に食べられていたものを「嫌い」だと言うようになり、箸をつけなくなります。場合によっては、食べる量まで減ってしまうことも。偏食がちになるとママは心配してしまいますが、これも赤ちゃん返りの一つである場合があります。

聞き分けが良くなる

赤ちゃん返りは、ママにとって困る行動を取る場合ばかりではありません。下の子の面倒を見てくれたり、かわいがってくれたり、聞き分けが良くなったりと、ママにとっては「上の子がいてくれて助かった」と思えるような状態になることもあります。

これは、「ママに良い子だと思われたい」と思う女の子にしばしば見られる赤ちゃん返りの例です。こんなとき、子どもはママの期待に応えたくて一生懸命に頑張っています。しかし、同時に赤ちゃんにママを取られるのではないかという不安や赤ちゃんに対する嫉妬心も抱えており、その気持ちが抑えきれなくて、突然「赤ちゃんなんかいらない」と言うこともあります。

夜泣きする

これまでは一度寝たらある程度まとまって寝てくれていたのに、赤ちゃん返りによって夜泣きをするようになることがあります。また、添い寝をしないと寝ない、添い寝をしてもなかなか寝ないなど、寝かしつけが大変になってしまうことも。

おもらしをする

もうおむつを使わなくても過ごせるようになっていたのに、突然おもらしの回数が増えることもあります。昼間のおもらしだけでなく、おねしょも増えてくると、ママは心配になっていまいますが、これも赤ちゃん返りが原因である場合があります。 

2歳の赤ちゃん返りの対処法

赤ちゃん返りになったらどう対処すればよいのでしょうか。まずは、最も多い2歳児への対処の仕方を紹介します。

叱らない

赤ちゃん返りをする子どもは、わざと親を困らせようとしているわけではありません。下の子が生まれたり環境が変わったりしたことによって不安な気持ちでいっぱいになり、自分をかまって欲しいという気持ちから、こうした行動に出てしまうのです。

そのため、「自分は十分に親から愛されている」「ありのままでこの世の中にいてもいい存在だということを、子どもに分からせてあげましょう。叱ることは逆効果になり、ますます赤ちゃん返りがひどくなってしまうことがあります。

なるべくやってあげる

赤ちゃん返りはずっと続くわけではありません。

子どもは親の愛情が自分に向けられていることを確かめたくて赤ちゃん返りしています。子どものわがままにいちいち応えていたら、わがままな子に育ってしまうかもしれないという心配はあるかもしれませんが、その気持ちはいったん置いておいて、なるべく子どもがして欲しいということに応えてあげましょう

自分の要求が満たされ、親から愛されていると感じることができれば次第に気持ちが落ち着き、わがままも少なくなっていきます。

大好きだよ、と声をかける

子どもは、不安な気持ちや寂しい気持ちを抱えながら、今までとは違う環境の中で自分なりに一生懸命頑張っています。そんな子どもに「あなたのことが大好きだよ」と声をかけてあげましょう。

子どものことを大切に思っていても、口に出して言わなければ伝わらないこともあります。親から「大好き」と言ってもらえることで、子どもは自分が親から愛されていることを実感し、不安な気持ちも薄れていきます。 

スキンシップを増やす

言葉の分からない赤ちゃんにも、抱っこをしたり、なでたりとスキンシップすることで愛情が伝わるといわれています。スキンシップを行うとオキシトシンという幸せホルモンが分泌され、親子ともに幸せな気持ちになり、絆が深まるという研究結果もあるそうです。

子どもが抱っこをせがんできたら、できるだけ応えてあげましょう。スキンシップの時間を意識的に増やすことによって、自分は親から大切にされているという安心感が生まれます。

赤ちゃんのお世話を手伝ってもらう

赤ちゃんのお世話をするときに、上の子にお手伝いをしてもらう方法もあります。たとえば、おむつ替えのときにおむつを取ってきてもらうなど、子どもでもできるような簡単なことを頼んでみましょう。 

強制するのではなく、「持ってきてくれたらママはうれしいな」と声掛けしながらお願いしてみましょう。そして、上手にできたら「ありがとう」「赤ちゃんも〇〇ちゃんが大好きだね」などと言い、思いっきりほめてあげると、子どもにも「ママの役に立てた」という満足感が生まれます。 

上の子と2人の時間を作る

上の子は今までママの愛情を一人で独占してきたのに、弟や妹が生まれるとそれがかなわなくなります。その寂しさから赤ちゃん返りになることが多いので、上の子がママを独占できる時間を作ってあげましょう。 

可能なら、下の子をパートナーや祖父母に見てもらって、上の子と公園に出かけたり別の部屋に移動したりして過ごしてみましょう。難しければ、下の子がお昼寝をしている間だけでも、上の子と2人で過ごす時間を持ってみてはいかがでしょうか。 

パートナーや親に育児を手伝ってもらう

下の子の出産によって、ママの身体は少なからずダメージを受けています。待ったなしの下の子のお世話に加えて上の子が赤ちゃん返りをしてしまうと、ママは大変です。そんなとき、ママだけが抱え込むのではなく、パートナーや親に上の子の赤ちゃん返りについて理解してもらい、育児を手伝ってもらいましょう。

赤ちゃん返りをした上の子のお世話はママでないとダメ、という場合があるので、下の子のお世話や家事を他の人に頼んでしてもらうだけで、気持ちのうえでも随分楽になります。 

5歳の赤ちゃん返りの対処法

5歳の子が赤ちゃん返りをした場合、基本的な対応は2歳の場合と同じですが、5歳児ならではの対処法もあります。つづいては、5歳の子が赤ちゃん返りをしたときの対処法を紹介しましょう。

「あなたが生まれたときは幸せだった」と話す

5歳児になると、親の言うことがよく理解できるようになってきます。上の子が生まれるまでのことや生まれたときのエピソード、そのときに感じたことなどを子どもにお話してあげましょう。 

妊娠がわかったときや生まれたときに感じた幸せな気持ちを話してあげると、子どもは「自分は生まれてきてよかったんだ」と思うことができます。また、自分にも親の愛情を独占していた赤ちゃんの頃があったことを実感して、安心するでしょう。

子どもの話をじっくり聞く

5歳になれば、色々なお話ができるようになってくる年頃です。子どもはママに、色々な話を聞いてもらいたいと思っています。まずは、子どもの話をじっくり聞いてあげましょう。子どもが思っていることはもちろん、日常のたわいのない話題などでもかまいません。

ときには、ゲームの話など、子どもが夢中になっているものの話をするのもいいでしょう。親にとってはあまり興味がないと思える話題でも、まずは子どもの話に耳を傾けてみることが大切です。 

「さすがだね」「頑張っているね」と声をかける

赤ちゃん返りをしている子どもには「なんでできないの?もう〇歳でしょ!」とつい言いたくなってしまいますが、その気持ちは少し抑えましょう。家ではわがままいっぱいにしていても、園や学校では子どもなりに頑張っていることも少なからずあります。

外で頑張っている反動が、家で出ていることもあるのです。「さすがだね」「頑張っているね」と声をかけることで、子どもは親がきちんと自分を見てくれていると実感できます。

2歳くらい年齢が下のイメージで接する

子どもが赤ちゃん返りをしたら、実際の年齢より2歳くらい下の年齢だと思って接するようにしましょう。

5歳になったとはいえ、まだたったの5年しか生きていないのです。できないことや、やりたくないことがあったとしてもおかしくありません。子どもはまだ3歳児だと思えば、親自身も大らかな気持ちで子どもに接することができます。そのうちに赤ちゃん返りが収まれば、子ども自身、お兄ちゃん・お姉ちゃんのように振る舞ってくれるでしょう。

たまには上の子とデートも♪

5歳児は、小さい頃に比べると外出時のルールなども分かってくる年齢です。一緒にお出かけしても楽しめるようになってくるので、ママのリフレッシュも兼ねて、たまには上の子と2人でお出かけしてみましょう。 

下の子の預け先は、パートナーや祖父母の他、ファミリーサポートなど地域のサービスを利用する方法もあります。上の子が興味を持ちそうな場所や好きな場所に2人だけで出かけると、親子ともにストレス発散ができて、楽しい思い出づくりにもなるでしょう。 

ママの心のケアも大切に

子どもが赤ちゃん返りをすると、ママに一番負担がかかる場合が多くなります。下の子のお世話も休むわけにはいかないし、上の子の赤ちゃん返りの対処もママがするとなると、疲れやストレスがたまってしまいます。

赤ちゃん返りというものがあることをぜひパートナーに理解してもらい積極的に育児参加してもらうようにお願いしましょう。赤ちゃん返りが収まる時期は個人差があるため、長く続く場合もあります。期間が長くなるほど、ママも追いつめられてしまいがちです。

そして、ママのストレスやイライラは子どもにも伝わってしまいます。できれば、ママ自身がリフレッシュできるような趣味などを持ち、たまには育児や家事から離れて自分一人になれる時間を持ちましょう。

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