節分は2月3日とは限らない?豆まきや恵方巻、柊鰯の由来とルール

節分は2月3日とは限らない?豆まきや恵方巻、柊鰯の由来とルール

最終更新日 2020-12-22 by smarby編集部

2月の季節行事といえば節分ですよね。家族で豆まきをしたり恵方巻を食べたりする人も多いのではないでしょうか。園や学校で季節の行事として節分を行う子どもいるでしょう。

節分は立春の前日に行われる行事で、昔は今の大晦日に行われていた邪気を払う追儺(ついな)の儀式がその由来です。福豆と呼ばれる大豆にも、意味があることをご存知でしたか?

せっかくなら、子どもに「どうして豆をまくの?」「なんで恵方巻を食べるの?」「柊鰯(ひいらぎいわし)って何?」と聞かれたときにきちんと答えられるよう、正しい知識を身につけておきたいですよね。ここでは節分の由来や行事を楽しむコツについてご紹介します。

節分とは?

節分といえば、2月3日という日にちが定着していますよね。しかし、実は2月3日が節分と決まっているわけではありません。

旧暦では季節を表す「二十四節気」という言葉があります。そのなかでも、季節の区切りや変わり目の節気が「立春」「立夏」「立秋」「立冬」です。季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたので、邪気を追い払うための悪霊払いとして行われた行事が、節分の始まりといわれています。

昔は四季の節目の前日すべてが節分とされていました。なかでも旧暦で1年の始まりとされた立春の前日の節分は重視され、今でいう大晦日の日に行わていました。現在の節分はこの名残りです。

立春は必ずしも2月4日とは限らないので、年によっては節分が2月3日ではないこともあります。

2021年の節分は124年ぶりの2月2日

立春はここ30数年のあいだは2月4日でした。しかし、2021年の立春は2月3日です。節分は立春の前日にあたるので、2021年の節分は2月2日になります。節分が2月3日でなくなるのは、昭和59年(1984年)の2月4日以来37年ぶりなのだとか。

また、節分が2月2日になるのは明治30年(1897年)の2月2日以来、124年ぶりのことだそう。子どもには少し難しい話ですが、124年ぶり!というと、その数の大きさに子どもも驚いてくれそうですね。

節分に豆まきをする理由は?

子どもの頃から節分は豆をまく行事というイメージが定着しています。しかし、鬼を退治するのに、なぜ豆を使うのかと聞かれると、答えられない人のほうが多いのではないでしょうか。ここでは節分でなぜ豆を使うのかについてご紹介します。

目に見えない病気や災害を追い払うため

節分は中国から伝わった追儺という邪気払いの宮中行事がルーツであるといわれています。「鬼」は「陰(おん)」に由来し、目に見えない病気や災害を鬼に例え、それらを追い払う儀式を行っていました。

最初は豆ではなく、桃の弓、葦あしの矢、桃のつえを使用していましたが、室町時代からは豆をまいて鬼を追い払うようになり、江戸時代には庶民のあいだにも豆まきが広まっていきました。

節分で豆を使うのには2つ理由があります。ひとつは魔を滅する(魔滅=まめ)という意味、もうひとつは魔の目(魔目=まめ)を狙って退治するという意味です。目を潰すための武器と考えれば、子どもにもわかりやすいですね。

大豆に宿る「穀霊」のパワーを借りる

節分では炒った大豆を使いますよね。大豆は五穀豊穣(穀物が豊かに実る)の五穀のひとつといわれ、五穀の中で一番大きく力強いものです。昔から穀物には穀霊が宿るとされていたので、穀霊が宿った大豆をまくことで、福をもたらすという意味があります。

豆まきの正しい方法をチェック!

節分の由来がわかったところで、「豆まきはどうやればいいんだっけ?」という人もいるかもしれません。節分の風習は地方によって差があるので、どれが正しいとはいえないかもしれませんが、ここでは一般的な豆まきの方法についてご紹介しますね。

「福豆」は炒った豆を使う

豆まきの豆は「福豆」と呼ばれる炒った豆を使います。生の豆を使うと、拾い忘れたときに豆から目が出てくる可能性があり、邪気を払うために巻いた豆から芽が出るのは縁起が悪いとされたため、炒った豆を使うのです。

子どもたちに節分の意味を伝えるためにも、より本格的に行いたいという人は、神様の力が宿るように、神棚や高いところに白い紙を敷いて福豆をお供えすると良いでしょう。夜になったらお供えした福豆を使って豆まきを行います。

年男・年女や厄年の人がまくと吉

豆まきは、鬼が来るとされる夜に、家の主人や年男、年女、もしくは厄年の人が行うと吉といわれています。2021年は丑年ですので、丑年生まれの人が年男、年女です。厄年についてはこちらを参照してください。

冠稲荷神社 厄年表

もちろん、家族で豆まきする場合は、子どもに豆まきを楽しませてあげて構いません。もし親が厄年の場合は、風習にのっとって一緒に豆をまいてもいいですね。もちろん家族みんなで楽しく豆をまくのもおすすめです。

一番奥の部屋から始める

家の中で一番奥の部屋から豆まきを始めます。「鬼は外」のときは部屋の外へ、「福は内」のときは部屋の内側へ2回ずつ豆をまきます。家の奥側の部屋から順番に鬼を追い出していくイメージで玄関まで行いましょう。

豆まき後は年齢+1個の豆を食べる

豆まきが終わったら自分の年齢+1個の豆を食べる「年取り豆」という風習があります。年の数に新年分として豆を1個加えて食べるのがポイントです。

「鬼」である豆を人間が食べることで退治するという意味があります。また、豆を食べることは新年の厄除けをするという意味も込められているんですよ。

地域によっては豆まきに大豆ではなく落花生を使うところもあります。もし、お子さんが炒った大豆が苦手だという場合、落花生を食べさせてあげてもいいですね。

散らかさず、ラクに子どもと豆まきを楽しむコツ

「豆まきはしたいけど、片付けが面倒」と嘆くママは多いですよね。後片付けのことを考えるだけで気が滅入って、豆まきをするのがイヤになってしまうこともあります。そこで、豆を散らかさずに豆まきを楽しむコツをご紹介します。

個包装の豆をまく

最近は数グラムずつのミニパックや個包装された福豆が販売されています。豆がつぶれないようにテトラ型の袋に入ったものなどもありますよ。これを個包装のまま豆まきすれば、散らからない、拾うのがラク、衛生的とメリットいっぱいです。

アルミホイルやラップで包む

個包装のものではなくても、福豆を数グラムずつに小分けし、ラップやアルミホイルで包んで投げると散らかりにくくなります。一緒に飴やチョコレートを包んであげると、子どものテンションが一気にアップして、喜んで拾い集めてくれますよ。子どもが拾ってくれればママも楽チンです。

ラップやアルミホイルにかわいいモールやシールで飾りつけをするのもおすすめです。節分にちなんだ模様のシールだと季節感が出ますよ。子どもと一緒に飾りつけから楽しめます。

レジャーシートを敷く

豆をまく場所に清潔なレジャーシートを敷いておくのもおすすめ。直接床にまいた豆を食べるのは抵抗があるという人には安心ですよね。また、豆まきする部屋をあらかじめ限定したり、投げる豆の数を少なめにして、食べる分とはわけておくのも良いでしょう。

家の外にはまかない

豆をベランダや庭、玄関先にまくと掃除が大変になります。特にマンションの場合、共用部に豆が残っているとトラブルになることも。

豆がベランダから階下に落ちてしまうのも心配です。残っている豆に鳥が来たり、階下の人の植物に豆が落ちたりすることもあるので注意しましょう。家族で豆まきをするときは、あらかじめ家の外にはまかないというルールを説明しておくと良いですね。

豆まき以外の節分の風習

地域によって、節分には豆まき以外の風習もあります。豆まき以外の代表的な節分の風習をご紹介します。

恵方巻を食べる

近年、豆まきに加え恵方巻を食べる家庭も増えています。以前は関西地方を中心に食べられていましたが、今では全国的に定着していますよね。その年の福徳を司る神様である歳徳神のいる方向(恵方)を向いて、一本巻きに巻いた恵方巻を食べるのが正しい作法とされています。

恵方巻を食べるときは包丁で切らず、丸かじりで食べます。これは、縁を切らないという意味があるともいわれています。また、誰とも話さず無言で食べるのは、歳徳神に敬意を払うためといわれています。

ちなみに2021年の恵方は「南南東」です。

柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る

節分に伝統的な柊鰯(ひいらぎいわし)を門守として玄関に飾る風習もあります。柊鰯(ひいらぎいわし)とは、柊と鰯の頭で作った飾りです。鬼は柊のトゲや鰯の生臭い臭いが苦手とされています。また、柊のトゲで鬼の目を刺して追い返すという意味もあります。

柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る期間については、期間節分の当日のみ、あるいは小正月の1月15日(または翌日16日)から節分の日まで、または節分の日から2月いっぱいなど、地域によって異なります。

子どもの思い出に残る楽しい節分に♪

ここで紹介したとおり、正式な豆まきには鬼役がいません。見えない鬼に豆を投げるのは、子どもにとってはちょっと怖くて不思議な体験。だからこそ、子どもの印象に強く残るものです。

豆まきは準備や片付けが面倒というイメージがありますが、昔ながらの季節行事で風習を学ぶことは、子どもにとっても良い経験になります。それぞれの家族に合ったスタイルで節分を楽しみましょう。

地域の節分行事やイベントがあれば参加してみるのも良いですね。

Writer’s Profile この記事を書いた人

Bitnami