最終更新日 2019-04-01 by smarby編集部
子供は公園で遊ぶのが好きですよね。砂場遊びや滑り台に夢中になっている姿を眺めているだけで、こちらまで楽しい気分になります。
しかし、洗濯したはずの靴下やズボンについた泥汚れがまったく落ちていない。こんな風に洗濯後の靴下を見て愕然とした経験はありませんか?
本記事では、頑固な泥汚れの簡単な落とし方や洗濯の強い味方をしてくれる家電製品をご紹介します。子供服の泥汚れが落ちないことに頭を抱えているママ必見です!
Contents
泥汚れの性質
泥汚れについて知る前に、まず家庭で扱う様々な汚れについておさらいしておきましょう。汚れは性質によって大きく3つに分類されます。
水溶性の汚れ
水で溶ける汚れです。汗や果汁、しょうゆ、ワインも同じ水溶性の汚れです。
油溶性の汚れ
皮脂、調理用油、口紅やファンデーションは油を含むので油溶性の汚れです。
油に溶ける性質ですが、洗剤の界面活性剤の働きで落とすことができます。
不溶性の汚れ
水や油にも溶けない性質を持ち、土や砂、ほこり、墨などがあります。
泥汚れは何で構成される?
泥汚れは、粘土と砂の混合物である泥、汗、体から出る皮脂、ほこりなどで構成されています。
よって水溶性、油溶性、不溶性とすべての性質を持つ汚れの集合体といえます。泥汚れがなかなか落ちないのも納得ですね。
泥汚れが落ちないのはなぜ?
泥汚れが落ちないメカニズムを知ることで対処法が分かるはずです!靴下についた泥汚れを例にとり、汚れの落ちない仕組みを順に説明していきます。
1.靴下が汗で湿った状態になる
皮膚からは常に水分が蒸発しています。発汗の自覚がないときでも、一日の水分の蒸発量は600ミリリットルを超えるといわれています。
特に足の裏からの発汗量はもともと多い上、運動などで汗が増したときは靴下は汗を大量に吸い、布地は湿った状態になっていきます。
2.水を含んだ布が汚れをよく吸着する
湿り気を帯びた靴下でほこりの上を歩いたり、泥で汚れた靴を履いたりすると湿った靴下は汚れをどんどん吸い取っていくことになります。
3.皮脂がさらに汚れを吸収する
足の裏からは、汗のほかに皮脂の分泌もあります。皮脂は粘着性が高いので、ほかの物質と結びつきいろいろな場所へ貼りつきます。
このようにして靴下の中では、汗と泥と皮脂が合わさって繊維にくっつき、落ちにくい汚れの原型を作っていくのです。
泥汚れを残さないコツ!
乾いているとき、布の繊維は自立した強い構造を保っています。ところが、水分を含ませると膨らみ、柔軟なものに変化します。
通常、繊維の隙間はその間よりも大きいものを通すことはありませんが、水分を含んだものは柔らかいので簡単に汚れの粒子を通してしまいます。
結果、一度洗濯してかわいたあとに洗濯しても繊維の中に汚れが残りやすくなり、そのまま乾燥してしまうと繊維は汚れを挟み込んだまま、硬い構造に戻ってしまうことになります。
つまり圧縮された汚れと繊維は完全に一体化してしまうのです。一体化した汚れはいずれ酸化し、もっと質の悪い黒ずみ汚れへと変化していきます。
布に付着した汚れは完全に落とし、繊維に残さないことがポイントです!
簡単!泥汚れの落とし方
前述のように、水溶性の汗・油溶性の皮脂・不溶性の泥が合わさったものが泥汚れです。それぞれに対応した方法で分解、除去していきましょう。
不溶性の泥汚れ
湿り気がなく時間がたっていない泥汚れは、汚れの粒子が布の表面の繊維に引っかかっているだけです。
まずは手で軽くはたき、つぎに布を伸ばし布目に入った汚れを表面に浮き出させましょう。
そして、もう一度ポンポンとはたけば不溶性の大きな汚れはこぼれ落ちます。
油溶性の汚れ
皮脂汚れなどの油溶性の汚れについてですが、家庭用の洗濯洗剤をきちんと使えば綺麗に落とせます。
一般的な洗濯洗剤には、界面活性剤とアルカリ剤が入っています。界面活性剤は皮脂汚れを落とすことに着目した洗浄成分で、汚れの油分を包み込み、水の中へ流すことで汚れを落とします。アルカリ剤は泥汚れに力を発揮します。
プラスとマイナス両方のイオンを含む泥汚れに、強力なマイナスイオンを持つアルカリ剤が触れると、泥の中のプラスイオンを強力に引き寄せます。残ったマイナスイオン同士が強く反発しあった結果、泥自体が細かく破砕し水とともに洗い流されるという仕組みになっています。
靴下はつけ置き洗い!
汚れの蓄積しやすい靴下には、つけ置き洗いをおすすめします。泥汚れ洗浄に特化した洗剤やアルカリ性の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使います。
洗剤であれば、40℃くらいのお湯で通常の6倍濃度の洗濯液を作り、白物なら一晩、色柄物は2~3時間を目安に浸しておくだけです。その後、脱水し通常通りの洗濯をすればばっちり落ちています。
アルカリ性の酸素系漂白剤を使うときは、40℃のお湯3リットルに大さじ2杯を溶かし1時間弱つけ込みますあとは脱水し、いつも通り洗濯すればいいだけです。
洗剤を使うときの注意点
洗剤を使うときに注意したいのは、水に浸したあとゴシゴシ手洗いすることです。繊維に汚れを入れ込む行為なので絶対やめましょう。つけ置きをする場合はひたすら放っておきましょう。その方が汚れの分解が進むからです。
液体洗剤の直付けも、効率よい洗濯をしたいのであればおすすめです。汚れの気になるところへ液体洗剤を塗布し、そのまま洗濯機に入れればOKです。
水分を含んだ泥汚れに注意
布地が濡れているときに下手にいじると繊維に汚れを入り込ませるだけなので、しっかり水分を飛ばすことが先決です。
天日に1時間ほど当て、泥が自然に落ちてくるようになるまで乾燥させましょう。天候が悪ければドライヤーを使い完全に乾燥させなければなりません。
乾いたら汚れをはたき落としたり、小さめのブラシでこすったりします。強くこすってしまうと逆に泥汚れが沈着してしまうので、繊維の目に沿って優しいタッチでこするのがポイントです。
その後は汚れ落ちの効果を上げるため洗剤濃度の高い水溶液につけ、あとは通常通りに洗濯すれば綺麗に落ちます。
洗濯の味方、便利な家電をご紹介します。
泥汚れに便利な洗濯用ハンディクリーナー
1.超音波ウォッシャー UW-A1
超音波ウォッシャー UW-A1は、超音波振動で真空の泡を作り、それが弾ける力を利用して汚れを削ぎ取るという道具です。
2.COTON(コトン)
COTONは、汚れた箇所をトントンとタッピングすることで汚れを繊維から押し出すというものです。
泥汚れを克服しよう
泥汚れの簡単な落とし方や、頑固な泥汚れへの対応策を述べてきました。本記事で述べてきたように、水溶性・不溶性など、泥汚れには様々な種類があります。泥汚れの性質を理解し、最適な洗濯を行うことが重要です。
泥汚れに悩まされる日々は続きそうですが、子供にはやはり泥汚れなど気にせずに、思いっきり遊んでほしいですよね。幸せな光景を見続けるため、今日も洗濯をがんばっていきましょう。
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