最終更新日 2019-06-04 by smarby編集部
どうも。TOMママです。
日々の子育てにおけるあるあるや子どもの不思議な面白い言動などをご紹介しているこの連載。
忙しい子育ての合間に息抜きがてら見ていただけると嬉しいです。
さて前回、久々の連載更新で第二子イチローの紹介をしましたが、
TOMママは第二子妊娠をきっかけに、「子育てあるある」の合間に「妊婦あるある」を更新してきました。
もう産み終えたので、妊婦あるあるの最後として
「出産エピソード〜私の場合〜」を描きたいと思います。
タイトル:出産エピソード〜私の場合〜
前回の妊婦あるあるでは、前駆陣痛か本当の陣痛か分からなくて、病院に行ったら返されてしまったという話を書いたのですが、
あれから前駆陣痛は長引き、本当のお産になったのはなんと2週間後でした。
しかも、その2週間の間にもう1回、病院に行ったのに返されてしまう早とちりをやってしまいました。。
(陣痛間隔が15分毎になったので病院に行ったのに、モニターをつけていたら治まってきてしまった。)
あぁ。経産婦なのに、情けない。。
もう絶対に間違えたくない。
耐えられないくらい痛くないと、もう病院へは行くまい。
と心に誓って、多少痛くても我慢して過ごしていたある日の夜中3時頃、
「うぅ。。今日も痛い。。張り強いなぁ。」
となり、痛みは一旦収まり、
「また前駆陣痛かな。まだ耐えられるし。。」
そして15分後、
「イタタタタ。」
きついな。。でも朝まではまだ産まれなさそう。もうちょい頑張るか。
そうして、朝が明ける頃には、痛みは10分感覚に。。
「イタタタタ。やっぱ痛いな。」
「病院、行くか。」
となり、キーさんにLINEで連絡。「陣痛きました。病院行きます。」
いざ。タクシーで病院へ。
「お産ですか?うちの孫が生まれる時もね。。」
痛みがきてるのに割とよくしゃべるタクシー運転手さんにあたる。
痛みに耐えながらなんとか会話に答えつつ、
病院到着
「子宮口既に6cm開いてますね。」
「経産婦さんですし、すぐ産まれそう。ご主人来るまでもつかなぁ?」
と助産師さん。
経産婦だし子宮口も柔らかく開いてるし、すぐ産まれそう。
私もそう思ってました。
長くとも3、4時間で産まれるだろうと。。
しかし、実際はそんな甘いもんではありませんでした。
陣痛室でモニターをつけている間もイタタタタな陣痛は5分毎くらいでやってきました。
でも、まだなんとか耐えられるレベル。
リラックスしないとお産が進まないため、必死で力を抜こうとする。
持参したCDを看護師さんにかけてもらい
アップテンポな邦楽パンクロックで気を紛らわそうとする。
(もう夏フェスシーズンだなぁ。。ロッキン今年は行けそうもないなぁ。)
痛む→力を抜いてしのぐ→痛みが収まり音楽を聞いてリラックス
を繰り返して2時間くらい経過。
そしてキーさんが到着。
これまでの経過を話し、一緒に頑張ろう!と気合が入る。
よし。キーさんも到着したし、あとは産めばいいだけ!頑張るぞ。
痛い→力を抜こうと頑張る→リラックス
を繰り返す。どんどん痛みは強まる。
声を出さずには耐えられないくらい痛くなったので、助産師さんを呼ぶ。
「結構痛いんですけど、今どれくらいお産進んでますか?」
「ちょっと確認しますね。」
「今子宮口が9.5cm開いてますね。
破水したらすぐだと思うんですけど、まだ赤ちゃんの位置は高いですね。
陣痛間隔が5分から縮まらないから、少しまだ弱いのかな。」
「もう9.5cmですか。もうすぐですよね。。」
「陣痛間隔が2分くらいになれば、それに押されて赤ちゃん下がってくるので、
もし出来れば分娩室内を歩いたり、アクティブチェアーに乗ったりしてみましょうか?」
出た。超痛いのに歩けって言われるやつ。
お産あるあるですよね。
でも、ここを乗り切らないとこの痛みとはおさらば出来ない。
私に残された道は1つ。頑張るしかない。
めちゃくちゃしんどいけど音楽に合わせて病室内をウロウロ歩く
→激痛をアクティブチェアーに乗って逃す
をしばらく繰り返す。3時間くらいそれで頑張り続け、
痛みは容赦なくどんどん強まる。
激痛と医療介入
「うぅぅ。痛いよう。。」
思わず、声が漏れ、気がつくと目から涙がにじむ。
「今。。何分間隔??」
「今ね、だいたい3分くらい。」
まじか。こんなに痛いのに、まだ2分にならないのか。。
「経産婦はあっという間にお産終わるよ。」って皆んな言ってたのに。。
陣痛間隔が縮まらない恐怖。
子宮口がもう9.5cmも広がってるのに(あと5mmなのに)赤ちゃんが下がってこない。
もう耐えられない。お願いだから早く破水してほしい。。
「促進剤でも鉗子分娩でも吸引分娩でもなんでもいいから、医療介入してもいいから早く出してほしい。お願い。痛い。。」
泣きながら、キーさんに伝える。
「わかった。助産師さん呼ぼう。どうすればいいか話してみよう。」
結局、助産師さん、お医者さんと相談して「微弱陣痛」ということで、促進剤を点滴で入れてもらうことになりました。
点滴が入ると更に陣痛が強まるのは覚悟の上(というかそのために入れてる)
だけど、
これ以上強くなって私は耐えられるのだろうか?と思いながら、
1滴、2滴、3滴くらい促進剤が落ちたあたりでまた強い陣痛。
「痛いーーーもうやだ!痛いよーーーーー」
と絶叫。
したら、バシャ!!
破水、そして誕生
ついに破水しました!
とともに一気に慌ただしくなる分娩室
「お産になるから、先生呼んで!!」
新たな助産師さんや先生、研修生など、続々と分娩室にやってきます。
「もう大丈夫。次の陣痛でいきんでいいよ。赤ちゃんの頭見えてきたからもう少し!頑張って!!」
と助産師さん。
「辛いけど、頑張ろう!」
キーさんも手を握ってくれています。
陣痛の波がやってきました。
「痛いーーー!!!痛いーーーーーーーー!!!!!!」
絶叫しながら、体を動かさずにはいられなくて、分娩台からずり落ちそうになります。
でも、痛みに耐えて力を抜く必要はありません。力いっぱいお腹に力を入れます。
今までで一番痛いけれど、お腹に力を入れていいのが、こんなに嬉しいとは。。
ウッと力を入れた瞬間。ぬるっ
「オギャーーーーー ー ーー ーーー」
「産まれた。。痛いの終わった。。。うぅぅ。。。。」
安堵で泣くTOMママ。
「頑張ったね。本当に頑張ったね。ありがとう。。」
とキーさん。
「赤ちゃん元気な男の子ですよー。」
助産師さんが赤ちゃんを抱き、へその緒を切ったり体を拭いたりしています。
「産まれてきて良かった。。。」
結局、お産は経産婦なのに10時間かかりました。
まーちゃんの時は11時間だったので、かかった時間は初産と同じくらい。
体重は3396gと大きめで産まれたイチローさん。
痛かった。本当に痛かった。。でも無事に出てきて良かった。
産後の処置
もう痛いのが終わった安心感とイチローが無事産まれた喜び、やりきった感で産んだ後はふーっと腑抜け状態。
生まれたての赤ちゃんを温めるライトが点いたベビーベッドで、助産師さんにいろいろ確認されながら足を動かすイチローをぼんやりと眺め、
「良かったーホントに良かったーー」
とのんきにずっとつぶやくTOMママ。
ぼーっと横にいるイチローを眺めていますが、下では先生や助産師さんが産後の処置を忙しくしています。
胎盤を出し、切れた会陰を縫合したり、子宮内に溜まった血液をぐっとお腹を押して排出させたりしていました。
普通、麻酔なしで傷を縫ったりしたら超痛いはずなのに、陣痛の痛みと比べたらなんのその。
なんかチクチクする。その程度の感覚でした。
イチローの処置がひと通り終わった時、
「抱っこしますか?」
と助産師さんから言われたので、
「はい。」
助産師さんが胸の上に乗せてくれました。
抱っこするとなんと小さいことか。。
「新生児ってこんな小さかったっけ?かわいいねぇ。」
「あっ記念撮影忘れてたね。3人で写真撮ってもらえますか?」
「大丈夫ですよ。でもお母さんの処置がまだ終わってないですけど、終わってからにします?」
「あっ確かに。。でも産まれたらすぐ写真撮影したかったし、今で大丈夫です。」
赤ちゃんの抱っこと、写真撮影と、会陰の縫合が一気に行われる不思議な光景。
後から冷静に考えたらおかしな状況だなと思い、
「なんか忙しいですね。。」
と言ったら、
「そうですね。すみません。もうちょっとで処置が終わりますんで。」
と先生。
「会陰の裂けが綺麗ですね。メスで切ったみたいにまっすぐなので、たぶん治りが早いですよ。」
と、謎のお褒めをいただき、喜んでいいんだか。。
なんとも言えない気持ちになる。
その後、なかなか子宮からの出血が止まらず、しばらく分娩室での待機と治療が長引きましたが、2〜3時間後、無事に病室に移動。
無事産後の入院生活が始まりました。
お産を振り返ってみて
今回のお産は本当に辛かった。でもいい経験だったと終わると思えました。
お産には、いろんな考え方があります。
赤ちゃんには自分で生まれてくるタイミングがあるんだから自然なお産が一番。
とか
促進剤を使わなくても呼吸法で痛みを逃す方法がある。リラックスできる方法がある。
って考え方や
今後の育児生活において、母の体調が回復することが大事だから、赤ちゃんが3000gを超える前に促進剤で出産にする。
って産院もあるし、
母親の痛みを軽減するために無痛分娩や和痛分娩を選択する方法があるし
海外では水中でお産する方法があったり(羊水(水中)から水中に出るから、母子ともに体への負担が少ないと言われたり。。)
本当にいろんな考え方がありすぎて、何が正しいなんて分かりません。
1人目を産む前は、
「会陰切開など医療介入はしないで自然なお産にしたい。」
とか言ってたTOMママですが、
2人目の時は
「もうとにかく赤ちゃんと自分が無事ならなんでもいいから、安全に産みたい。通常の育児生活に負担がこないように回復が早い方法がいい。」
という風に、気持ちが変化していました。
医療介入には危険が伴う場合があることも知っていますけど、時と場合によって必要になる時もあります。
何が正しいなんて分からないけど、しっかり調べて家族と相談して、自分が納得する方法を選ぶのが大事だな。と思います。
これから赤ちゃんを産む方へ
今回は「出産は私の場合こうでした。」とリアルな体験をそのまま綴りました。
痛い内容が多かったので、気分を害された方やお産が怖くなってしまったプレママさんがいたら、本当にごめんなさい。
出産は人生において本当に大きな体験だけど、その分赤ちゃんが産まれた喜びもひとしお。
子育ては大変なことが多いけど、その分本当に子どもは可愛いし、子どもの数だけたくさんの喜びが待っています。
女性の体は、出産の痛みに耐えられるように出来ているし、
こんなに痛かったリアルな痛みをすぐ忘れるように出来ているように感じます。
(現に出産後の走り書きメモを見なければ、この記事は書けないほど感覚を忘れていました。)
なので、これから初めてママになる方は勇気を持ってお産を頑張ってくださいね。
そして、10ヶ月お腹の中で頑張って育てて、そしてこんなにも痛い思いをして、
やっと出てきた赤ちゃん。
本当に大事に育てなきゃと思います。
まーちゃんとイチローの子育て、これからも連載でほのぼの紹介するので、
これからもどうぞよろしくお願いしますね♪
<おしまい>
【お知らせ】
少し前、TOMとしてInstagramを始めました。
現在はほのぼの日記でご紹介したエピソードのバックナンバーのイラストを中心にアップしていますが、徐々に記事には描くに足らない日常の小さな出来事などのイラストなんかも載せていけたらな。と思っています^ ^
良ければ、是非チェックしてみてくださいね♪
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